苦を滅し、悟りを開く為の具体的な方法を紹介。
物事はそのありのままを正確に見極めること。偏見の心で見たり、都合良く解釈したりしてはいけない。
自己本位に考えずに、常に真理を求めて考えること。先入観を廃し、「意の三悪」を捨て去って物事を考えること。
真理に合った正しい言葉遣いをすること。「口の四悪」を行わないこと。
本能に任せるのではなく、正しい行いをすること。「身の三悪」を行わないこと。戒律を守ろう。
規則正しい生活を送ること。贅沢を慎み、質素な生活を守る。世の中のためにならない職業によって生計を立ててはならない。
与えられた使命や目的を果たす為に努力すること。その際、必要以上の努力は慎むこと。(中道)
心を強固に、正しい信念を持つこと。真実を見極め、その真理に向かう心を持つこと。
心を研ぎ澄まし、決心を定めること。外的要因や変化に惑わされずに集中せよ。
※「意の三悪」・「口の四悪」・「身の三悪」をまとめて「十悪」という。十悪のそれぞれの頭に「不」をつけたものを「十善戒」という。
「波羅蜜」とは、पारमिता(完全であること・最高であること)を意味し、修行で完遂・会得・達成されるべきものを指す。波羅蜜を全て完遂・会得・達成することを「彼岸に至る」という。
「布施」
見返りを求めない施しをすること。施すのは物質だけとは限らない。
道徳・法律・条令などの戒律を守ること。正しい常識を胸に刻み、いかなることにも対処できるように自らを戒めること。守るべき戒律に、不殺生戒・不偸盗戒・不邪淫戒・不妄語戒・不飲酒戒(お酒を飲むな)の「五戒」や、これに「不塗色香鬘歌舞観聴戒」(化粧や香水、宝飾品で着飾ったり歌舞を観賞してはいけない)・「不眠坐高広巌麗床上戒」(高くて広い立派なベッドではなく、床に寝ること)・「非時食戒」(正午から日の出までは食事をしない)の3つを加えた「八斎戒」がある。
「忍辱」
辱めを受けても耐え忍び、相手を責めることなく、悲しんだり失望したりしないこと。頑張れ。
「精進」
正精進に同じ。日々誠心誠意を尽くすこと。努力せよ。
冷静になって客観的に自分を見つめること。座禅を組んで心を落ち着かせよ。
上の5つを実践することによって最終的に得られる知恵のこと。この智慧を得る為に修行をするのである。知識も大事であるが、それを使う知恵が無ければ宝の持ち腐れになる。智慧によって「正しいもの」を見極めることができる。
仏道の基本的な修行
涅槃の境地に至った状態。煩悩や、あらゆる苦しみから解放されて、世界の真理を理解すること。
「貪欲」
満たされない欲ばかりを血眼で追い続けること
「瞋恚」
思い通りにいかないことに激しく怒ること
「愚痴」
真実を受け入れずに妬み嫉みの心を持つこと
「妄語」
嘘つき
「両舌」
二枚舌。人によって言うことを変える
「悪口」
わるぐち
「綺語」
綺麗事。上辺だけのいいかげんな言葉
「殺生」
自殺(自分が直接殺す)・他殺(他人に命じて殺させる)・随喜同業(他人の殺生を見て楽しむのも同罪)
「偸盗」
盗み
「邪淫」
えっちいこと
偏った生き方をしないこと。有るか無いか、苦か楽か、常か無常か、などの両極端な対立を避ける。
「法施」
教えを説く
「眼施」・「顔施」
明るく優しい顔で接する
「言施」
温かい言葉をかける
「無畏施」
恐怖心をほぐす
「身施」
手伝いをする
「心施」
褒める
「座施」・「舎施」
場の提供
静かな場所で床にあぐらをかいて何もせずじっとすること。色んな考え事が浮かんでくるが、それを静かに傍観し、感情的にならないようにする。
釈迦の説いたとされる教えを記した書物。お経。三つあわせて『三蔵』という。
『律蔵』
戒律のまとめ
『経蔵』
釈迦の発言集
『論蔵』
弟子達による上二つの解釈
こちらの方の翻訳がオススメ(他サイト)
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